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  • 執筆者の写真朝野裕一

運動の自由度を獲得するために〜その一

昨日は、

身体の動き(運動)の自由度を得るために、まずは型を学びそこから

アレンジを加え、最終的に自由度を持った動きを獲得するという話を、

守・破・離にたとえて話しました。

今日は、

動きの自由度を獲得するための考え方をもう一度整理してみたいと

思います。

身体が周りの環境やその場の状況、自分の状態に応じて自由に動くこと

ができるためには、

自分の身体を自由に制御できなければなりません。

自由に制御するための条件として、神経ー筋の働きがあります。

神経が指令を出して、筋肉の収縮度合いを自在に調節できる必要が

あります。

一方で、

身体を動かすための燃料としての酸素を、十分に供給できなければ

なりません。

呼吸循環器系の働きです。役割を言い換えれば肺、心臓と血管です。

その上で、

必要な条件として、身体が柔らかく動く範囲を保っていなければ

なりません。

可動性・柔軟性と、そのベースとなる可動域です。

これら(これが全てではありませんが)を満たして初めて、運動の自由

度を獲得することができます。

ですから、

身体がどれくらい動くのかその範囲=可動域と、どれだけスムーズ・楽

に動かせるか=可動性・柔軟性がまず確認しておくべき条件ということ

になります。

いくらその他の条件を満たしていても、肝腎の体が硬くて動く範囲が狭

ければ、自由に動くことは不可能です。

運動の自由度を獲得するためのアプローチをざっとまとめてみると、

可動域→可動性・柔軟性→筋出力コントロール(俊敏性を含む)

+バランス能力(静的・動的)+持久性(呼吸循環器系の働き)

+感覚信号(フィードバック/フィード・フォワード)

ということになるでしょうか。

ここですでにお気づきかと思いますが、そう!何よりもまず、

身体の動く範囲を確保していなければなりませんね。

もう一つ別の観点から考えてみると、日常生活の中で動きをあまり

定型化・パターン化し過ぎないように気をつけなければなりません。

昨日は赤ちゃんが歩き方をパターンとして憶えていく過程のお話を

しましたが、大人になってからも歩行というのは一番身近で様々な動き

の要素を確認できる動作です。

でも、

我々はいつしかパターン化に慣れ過ぎて、ついつい動きの範囲が狭まっ

てきてしまいます。

なので、

普段の歩きの中でも可動域と可動性・筋出力コントロール+バランス、

持久性を保つ工夫が必要です。

そしてそれは歩く・歩行という動きの中でも可能です。

その点について明日以降に話を続けていきたいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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